歯周病とは
あなたの腕の骨が皮フを破ってニョキッと外部に飛び出したと想像してみて下さい。これはやばいぞ、飛び出した骨と皮フの接合部の傷口から炎症が起きそうだなあと思われるでしょう。歯は骨と同じ素材です。その骨が皮フと同じ表皮である歯肉から外部に突出したのが歯です。
私達はすでにこの接合部に起きる炎症を経験ずみです。
知恵熱と言って、赤ちゃんが最初に乳歯が生えて来る時に発熱したり、また20才前後に親しらずが生えてくる時、ほっぺを腫らしたりします。すでに生えている普通の歯には歯根膜と言って、歯と歯肉を結合させる装置によって強力に結合され感染を防いでいます。しかし口の中という湿度、温度、栄養と細菌の繁殖し易い所で、かつ咬むという力を毎日受けるわけですから、炎症を起し易い所であることに変わりがないことに気付かれるでしょう。
特に中年になり、肉体疲労やストレスが溜まったりで体の防御機構が衰えを見せ始める頃、歯肉が腫れたり、歯肉に膿をもったり、また歯がぐらついたりという症状を現わすことがあります。歯をとりまく歯肉に起こる炎症で、10代後半から見られる歯肉炎、そしておよそ40代から現れる歯周炎(歯槽膿漏)等を総称して歯周病と言います。